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FISHES

by MELODY KOGA

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1.
コイ 01:13
2.
ウナギ 01:10
3.
ハゼ 01:06
4.
ハモ 01:10
5.
ナマズ 01:09
6.
メダカ 01:11
7.
フナ 01:08
8.
キンギョ 01:03
9.
ドジョウ 01:12
10.
イワナ 01:11
11.
アユ 01:10
12.
ライギョ 01:04
13.
14.
アロワナ 00:58
15.
シャケ 00:58
16.
サバ 00:59
17.
カツオ 01:00
18.
ハマチ 00:54
19.
ブリ 00:50
20.
カンパチ 00:46
21.
イワシ 00:47
22.
シシャモ 00:48
23.
トビウオ 00:47
24.
アナゴ 00:48
25.
カワハギ 00:46
26.
ハタハタ 00:46
27.
フグ 00:41
28.
コハダ 00:42
29.
キビナゴ 00:38
30.
カサゴ 00:59
31.
クエ 00:55
32.
ノドグロ 00:49
33.
ヒラメ 00:47
34.
カレイ 00:44
35.
マグロ 00:43
36.
アジ 00:58
37.
サメ 00:57
38.
タイ 00:45
39.
ヒラマサ 00:45
40.
ムツ 01:00
41.
オコゼ 00:46
42.
サヨリ 00:56
43.
サンマ 00:38
44.
ホッケ 00:37
45.
キス 00:37
46.
エイ 00:38
47.
マンボウ 00:35
48.
アンコウ 00:35
49.
50.

about

1. コイ

永い夢から
醒めたコーヒーは

冷めてない
まだ熱い


湯気と共に立ちのぼり
消えゆく恋に

恋するコイの行方を
まだ探してる


2. ウナギ

海は夕凪
私はウナギ

ここは広すぎて
眠れそうにない


夕闇はもうすぐ
闇になる

ウナギの寝床は
どこですか


3. ハゼ

言葉を
ひとつも残さず

謎だけを
いくつも残し


風の中へ
消えたのは何故

水の中へ
消えたのはハゼ


4. ハモ

広がりつづける
波紋の下で

煩悶しつづける
あのハモに


聴かせてあげたい
波紋の上に

氾濫しつづける
あのハーモニー


5. ナマズ

何があっても
ナマズは泣かず

何もなくても
ナマズは悩まず


煮ても焼いても
ナマズはナマズ

とても美味しくても
ナマズ


6. メダカ

私の目だか
あなたの目だか

わからなくなるまで
見つめ合い


何が何だか
わからなくなり

泳ぐ目の中を
泳ぐメダカ


7. フナ

骨抜きにされた
フナが

フナフナ
フナフナ泳ぐ


笑フナ
フナを笑フナ

それ以上
フナを弄フナ


8. キンギョ

あんなにも遠くに
感じていた

あの場所は
意外と近所


こんなにも近くに
感じている

あの人が
いないとキンギョ


9. ドジョウ

ドジョウが出てきて
さようなら

どんな感情も
今はさようなら


いつかまた
必ずいつかまた

一緒に
遊びましょう


10. イワナ

甘い言葉に
誘われて

甘い罠に
落ちたイワナに


世界がさようならと
言ってきたが

イワナはさようならと
言わなかった


11. アユ

白湯を飲み
少し眠ったあと

粥を食べ
少し眠った


ハウ アユ
少し調子がいい

繭の外は戦い
中は暖かい


12. ライギョ

ヘッドライトの
中で踊る

ヘッドライギョが
頭の中の


記憶に噛みついて
離れないので

離れてくれるまで
ドライブした


13. ブラックバス

来るはずのない
バスを待つ

ふりをしながら
何かを待てば


ブラックホール行きの
ブラックバスの

ガス爆発が
何もかも吹っとばす


14. アロワナ

人間ではない
なにかになりたい

アイワナビー なにか
あろうことか


人間になり
なんかしてるけど

アロワナビー なんか
なんかあわない


15. シャケ

車窓から
身を乗り出し

見えなくなった
あなたの名を


シャケんだ
握っているのは

あなたと私の
乗車券だ


16. サバ

サバイバルを
さぼりながら

むさぼり読む
サバイブル


このまま砂漠で
砂漠になろうとも

砂漠が砂漠を
サバくことはできない


17. カツオ

居眠りをしては
喝を入れられ

喝を入れられては
居眠りをして


いつになったら
眠気にカツオ

いつまでたっても
眠気がカツオ


18. ハマチ

ハマチは今
眠りの中

葉巻は今
煙の中


いたるところで
言葉が燃えている

言の葉巻は今
火の中


19. ブリ

お久しぶりです
ブリです

その節は
お世話になりました


百年ぶりですね
覚えていますか

覚えていないので
知らんブリ


20. カンパチ

感情の
八号線で

感情と感情の
ドンパチが始まり


ドンパチが終わると
間髪入れず

感傷と感傷の
カンパチが始まる


21. イワシ

この際なので
言わせてもらいます

言わさないと言うのなら
イワシでもらいます


口止め料を
イワシでもらい

金に物を言わさず
イワシます


22. シシャモ

死者もシシャモも
みんな踊ってる

シシャモも死者も
みんな歌ってる


ほんとにシシャモかい
ほんとに死者かい

疑わしい映画の
試写会


23. トビウオ

所々
記憶がトビウオ

度々
記憶はタビウオ


消えてはいない
どこかで

飛び続け
旅を続けてる


24. アナゴ

穴のあくほど
空を見て

穴があいて
あの世が見えて


アナゴがあきれるほど
あの世を見たら

あの世はあのように
穴世になった


25. カワハギ

散歩をしていたら
追い剥ぎに合い

衣服と金品を
奪われたが


肉体と精神は
奪われていないので

散歩を続けて
カワハギに会う


26. ハタハタ

忙しすぎて
バタバタしたあと

暇すぎて
ハタハタして


真っ白な日々に
降参して

真っ白な旗を
パタパタした


27. フグ

頬を膨らませて
フグ

ストローで飲み物を
ブクブク


本を読みながら
ブックブックブック

破裂しそうな心を
ハグ


28. コハダ

人肌が恋しい
コハダのために

一肌脱いで
二肌脱いで


三肌脱いだのに
一肌も

着てくれない
コハダは硬派だ


29. キビナゴ

悠久の
時の流れと

ゆっくり遊んでる
キビナゴの


子どもたちの中に
ひとりだけ

ゆっくり遊んでない
機敏な子がいる


30. カサゴ

傘をさした後と
傘をさす前では

明らかに
何かがちがう


カサゴと
カサマエで

時代が分かれてる
時代が変わってる


31. クエ

腹がへったら
クエ

何でもいいから
何かクエ


嫌んなったら
遠クエ

何処でもいいから
何処か遠クエ


32. ノドグロ

長閑な
春の夜に

歌っているのは
ノドグロかな


それとも髑髏かな
震えているのは

私の髑髏の
喉かな


33. ヒラメ

平手打ちされて
腫れた頬を

追い討ちをかけて
ヒラメで


ヒラメ打ちされて
閃いた

閃いて脳内が
春めいた


34. カレイ

枯れた井戸を
覗いたら

カレイドスコープに
なっていた


キラキラ煌めいて
舞っているのは

蝶か魚か
カレイか霊か


35. マグロ

最も小さい
ミクロの悲しみと

最も大きい
マクロの悲しみが


最も美味しい
マグロのお刺身に

ごく稀に
紛れ込んでいる


36. アジ

何を食べても
味がしない

アジを食べても
味がしないので


アジの味を
イメージしながら

イマジンを聴いたら
いま 味がした


37. サメ

サメざめと
降り続ける雨が

小サメになり
霧サメになり


春サメになり
さあ 目ざめよと

声が聞こえて
目がサメ


38. タイ

額で
体温を測ったら

死体の
体温だった


死んでいるのに
元気だった

その元気はまるで
タイ陽だった


39. ヒラマサ

眠りの中から
眠りの外へ

打ち上げられた
ヒラマサ


眠りの外は
昼間さ

真上で燃える太陽に
怯むさ


40. ムツ

あなたを待つ
私はムツ

あなたもムツ
あなたも私を待つ


待ちつ待たれつ
ひとつになる時を

待ちつづける
仲睦まじいムツ


41. オコゼ

今のうちに
命があるうちに

遊べるだけ
遊んでオコゼ


命がなくなったら
放ってオコゼ

命も時もわすれて
遊び続けようゼ


42. サヨリ

恋しサヨリ
愛おしさがつよい

狂おしサヨリ
嬉しさがつよい


死にたサヨリ
生きたさがつよい

死より
生がつよい


43. サンマ

銃弾が
散乱してる

絨毯のように
柔らかい海底で


愛の讃歌を
歌いながら

愛のサンマが
産卵してる


44. ホッケ

ホッケよい
残らなかった

すべて夢だった
すべて夢だったが


夢の余韻が
夢の余熱が

ほっぺに
ほんのり残った


45. キス

数奇な
運命を辿って

滅亡した
人類が


誕生してから
交わしたキスの

数を数えたら
奇数だった


46. エイ

絵に描いたような
しあわせを

エイに描いたような
しあわせの


幻影が太陽を
永遠にかくしても

このしあわせに
影響はない


47. マンボウ

満月を
ボウッと見てたら

満月が
マンボウになり


満天の星空を
置き去りにして

悠然と消えたので
茫然とした


48. アンコウ

アンコウの
アンコールに応え

餡子の歌を
歌い終えると


ステージは
餡子の味がする

あまいあまいあまい
暗黒に包まれた


49. リュウグウノツカイ

リュウグウノツカイの
最期のおつかい

最期のおつかいの途中で
色んな事が起き


みんな忘れてしまったけど
みんな忘れてしまってから

本当のおつかいが
始まる


50. シーラカンス

海底が改定され
海の底が空になり

改定が海底され
空が海の底になり


お腹に朝陽を浴びて泳ぐ
シーラカンスの

斑点模様が
反転する





MELODY KOGA:Vocal, A.piano

All Songs & Lyrics written by MELODY KOGA
Recorded, Mixed & Masterd by MELODY KOGA
Photograph & Design by MELODY KOGA

credits

released March 10, 2021

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all rights reserved

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about

MELODY KOGA Japan

同じコード進行(FM7 Em7 Dm7 CM7)でピアノを弾きながら、短い歌(30〜60秒くらい)をたくさん歌う。持ち歌は1000曲以上。12時間におよぶコンサートを行うことも。

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